バネリストのひとりごと MADE IN 超JAPAN.

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桜開花情報3月30日

d0214535_9443227.jpgd0214535_9452325.jpg 左が去年の蕾、右が今年です。まったく同じ3月30日です。

現在富士発条桜は若干遅れ気味です。

肥料が足らないのかな・・・ガンバレ染井さん!!

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by banelist | 2012-03-30 10:09 | 会社百景

自家焙煎!?

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 今回は勉強を兼ねての黒染め実験です。米国EPI社製の黒染め剤を使っています。我々は超弩素人級ですので、黒染めのプロの方はあまり見ざる聞かざる喋らずでお願いいたしますね。 
 黒く染めるのに粉が白いとはいかに!黒く染めるという言葉自体もともとおかしいのです。黒錆を製品に化学的に被膜するというので正解でしょうか?なんだか怪しいです。(笑)なんかスゴイ強アルカリみたいなこと聴きました。強アルカリってなかなかイメージが湧きません。防護メガネ、手袋は必ず着用だそうです。正常に使用した場合、異臭もなく発火や爆発の危険性もなく安全な工程らしいです。
 しかし、ひとつだけ大きな情けない失敗をしてしまいました。それはアルミ製鍋です。「アルミと強アルカリの出会い」それはそれは鮮烈な燃え上がるような恋です。一瞬にしてアルミ鍋に穴が開きました。穴が開くというのは化学反応で溶解したのです。当然、熱が発生します。通常のステンレス容器かガラス容器でも、黒染め剤と水との反応で80度くらいまで熱くなります。ですがこのときは燃える恋ですから尋常ではありません。火は出ませんでしたが、何よりも強烈な鼻をつんざく臭気です。これぞ強アルカリ!生命の危険を感じましたね。わたしは無責任にも家族がある身なので逃げましたけど・・・
 それをまた説明書も熟読せずに、3~4回やってました。お恥ずかしい限りです。もう肺に穴が開くぞとばかりに、やっぱり簡単に黒染めはできない、餅は餅屋とガックリ従事者全員肩を落としていました。

 その時の画像が無いのは、マジでブログどころではなかったためです。戦争などのリアル画像などを撮れる人は本当にスゴイと思いました。暗雲が立ち込めているなか、そのとき一条の光が差しこみました。何気に説明書を読んでいた若社員が「アルミは絶対使用禁止」て書いていることに気づき、一同全身の力が完全に抜け落ちました。責任者の私は当然非難轟々!開き直るしかありません。「YOUTUBEではそんなこと言ってなかったわ!」と逃げましたが、説明している人は外人なんで英語でしたけど・・・「失敗は成功の母だよね」と優しい声もでてました。暗雲が晴れ渡り少しですけどやる気がでてきました。あ~先は長~い・・・・・

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 で、とりあえず実験の実験という感じで終了しましたが、出来栄えは黒染め皮膜が剥がれているところが(皮膜されていない)ところどころありまして、まだ製品というまでは程遠い感じでした。
 説明書をいつも斜め読みする悪い癖がでてしまい初心に戻ろうと再チャレンジです。ところどころ黒染め皮膜がのっていなかったということで、説明書通りまず不純付着物をとるために洗浄液に浸すことに。昔ならばトリクレンという有毒ではありますが非常に脱脂などに効果があり重宝したものがありました。現時点では環境保護の観点から人畜無害同等品を使っています。でもこれがやはり性能が落ちるイコール時間がかかるのです。

 では二日目の始まりです。一晩でトロトロの液体が膠(にかわ)のように硬く固まってました。今の若い子などは膠なんか皆目知りません。話はそれますが昔、硬く固まる前のゼリー状の膠を犬に食わしたら非常に喜んだ経験があります。(爆)

 話を戻しますと、固まった黒染め液をまず熱をかけて溶かします。これがまた膠そっくりです。違うのはあの動物的な匂いがないということです。脱脂液に浸している間にコンロで慎重に溶かしていきます。昨日のことがあるので、やることなすこと全てビビッっています。この溶かすのに慎重過ぎて結構時間を費やしてしまいました。メーカーさんからは138度が推薦温度として聴いています。画像はバッチリ指定温度を指しています。ここでまだ模索中なのですが138度で沸騰をキープなのか?138度であれば沸騰していなくてもよいのか?というところです。これが黒染め処理にどういう結果をもたらすかはまだまだこれからです。

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 脱脂も終わりよく水洗いもしました。さぁ黒染め液に浸します。ステンレス容器のため昨日のような化学反応などは全くなく、匂いも皆無!嘘のように快適です。これならできると自信が湧いてきました。
 二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウムが液面いっぱいにあふれています。鍋物の灰汁のような感じで時々すくってやります。最初は一瞬で色が入ります。でも少し青っぽいかなという、磯釣りで釣れるグレの色といえば釣り好きの方ならスグお分かりになる色と思います。(笑)たまに動かしてやる程度で約10分くらい、ぐっと黒色が増した獲物が上がってきました。揚げたては強アルカリでヌルンヌルン、炭酸カルシウムだらけなんで、すぐ冷水で洗います。結構なかなかアルカリが取れないものなんですね。そうこうしているうちに上品な黒染めが出来上がりました。

d0214535_9593574.jpg 最後に防錆油を塗って仕上がりです。どうですか?素人にしてはまぁまぁでしょ。やはり最初に表面の不純物を十分に除去してやることが美しい黒染め皮膜を形成することが解りました。
 虫眼鏡で細部までくまなく検査しましたが、前回のような剥げているところは皆無でした。贅沢を言えば、引きバネのフック部分と密着バネ部分で多少色合いが変わるということです。フック部のほうがより黒い感じです。バネ部は若干ですがグレ色が残っているような気がしないでもない感じです。これは今後の課題として勉強していきます。
 今回感じたことは液体を使う作業の難しさと言いますか、黒染め液そのものを常に最良最適の状態にキープすることが“コツ”といったら、まだまだ叱られそうですが、次回はもっと細い材料のものや個体などもチャレンジしたいと記録魂に火が付きました。
 あと説明書はちゃんと読みましょう。本当に命の危険を感じましたからね。
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by banelist | 2012-03-16 10:02 | 技術